こんにちは。みころるの二橋です。
今回は、自分に合った漢字学習方法にについてお伝えしようと思います。
よく、「毎日練習しているのに、漢字がなかなか覚えられない。」というご相談を受けます。漢字が覚えにくい原因は色々あるので一概には言えませんが、原因のひとつとして、その子の“認知傾向”や特性に合った方法で漢字練習をしていない可能性があげられます。
“認知傾向”にはどのようなものがあるかというと、大きく分けて3つ。
①「視覚優位タイプ」②「聴覚優位タイプ」③「言語優位タイプ」があります。
①「視覚優位タイプ」
目で見た情報を処理したり記憶したりするのが得意なタイプで、絵・図・写真・画像などがあると理解しやすい傾向があります。
②「聴覚優位タイプ」
耳で聞いた情報を処理したり記憶したりするのが得意なタイプで、声・言葉・音の情報があると理解しやすい傾向があります。
③「言語優位タイプ」
文字からの情報を処理したり記憶したりするのが得なタイプで、文字での文章説明があると理解しやすい傾向があります。
どの認知傾向にあるのかは、WISC、KABC、DN-CASなどの知能・心理検査で知ることができますが、タイプが混合している場合もあるので、実際の学習の様子と定着具合から考えていくとよいと思います。みころるでも、お子様の検査結果をいただき、おおまかな傾向を念頭に置きながら、実際の対面学習の中でどのタイプなのかを見極めています。
さて、では漢字学習の例を具体的に見てみましょう。
①「視覚優位タイプ」
このタイプは、漢字を「画像」として捉えるのが得意です。漢字をパーツごとに覚えて組み合わせると覚えやすい可能性があります。

写真のように、一つの漢字を分解したカードを作り、自分で組み合わせて漢字を完成させる漢字パズルをやったり

その漢字からイメージを膨らませ、漢字の意味に合う絵に当てはめてみたり

また、漢字を始めたばかりの一年生向けに、こんな長短のあるパーツや曲がったパーツを組み合わせて・・・

こんな風に漢字をつくるものもみころるの教室では用意しています。これは、長短の線の関係をつかむのによく、手を使う作業なので、書きの負担も軽減することができます。
このように①のタイプの子どもには視覚イメージを使った学習を取り入れています。
②③「聴覚優位タイプ」「言語優位タイプ」
こちらの2タイプは「言葉や音」を用いて覚えるのが得意で、それが「耳からか(聴覚)」「文字からか(言語)」によるので、ひとつにまとめて例をお伝えします。
このタイプは、形の全体イメージを始めに思い浮かべるのが難しいため、漢字を書き上げる手順を言葉に置き換えて、順番に形にしていくと覚えやすい可能性があります。
よく言われるのは、「語呂合わせ」の覚え方。これは市販の教材でも色々ありますね。

教室でも、漢字を書く手順を言葉に置き換えて、物語や文にしてもらったりします。
また、漢字の成り立ちを調べ言葉にし、意味づけすることで覚えやすくしたりします。また、筆順を「縦横右左」の言葉にしたり、「草冠の下にイとヒ」のように位置関係を言葉にしたりするのもよいでしょう。
それぞれのタイプにおいて、すべての漢字をこの方法で覚えていくのは、難しいことではありますが、
自分が覚えやすい方法を知ることは、他の物事のまなび方にもつながるため、自己理解を進める上でも大事な時間になります。
漢字がなかなか覚えられない子どもは、漢字に苦手意識がある子がほとんどです。「漢字学習」というと表情が曇ってしまう子も・・・。
今は、色々なICTのツール、アプリがあり、漢字が書けなくても色々なことを学ぶことはできます。ですので、みころるの教室では、「漢字が書けるように」というのを一番の目的にはせず、「苦手なことに、自分の得意を生かしてどう向き合っていくか」というのを考える時間と考えています。
「苦手」と思っていたことも、自分がやりやすい方法で工夫してみたら、「意外とおもしろい」と感じる子もいます。「なんだ。漢字って面白いところもあるじゃん。」とちょっとでも思ってくれたら、うれしいですね。
その経験を、この先のまなびに生かしていけるよう、長い目でみてのサポートをしていきたいです。

